筆跡特徴からみられる人物像
《筆跡特徴》:《人物像キーワード》
・転折丸形:明るい、進取の気性、融通性
・はね強型:粘り強い、責任感、意志が強い
・弘法型 :安定繁栄、存在感
・深奥行型:懐が深い、大物、
・大弧型 : 大人物、寛大で努力家
【松平定国公の人物像】
育ちの良さがまず角の丸い字に表れているようです。奥行きの深い字には大物相が感じられます。
はねがとても強く、困難な状態にあってもめげない意志の強さが感じられます。おそらく8代将軍の徳川吉宗の孫とはいえ、徳川幕府の安定繁栄に尽力したのではないかと思われる筆跡が「弘法型」という末広がりに書かれた『圓』という字に表れているようです。
48歳の人生だったそうですが、負けん気の強さも感じ取れる奥深い、強い意志のこもった筆跡であると感じました。