郷土の史跡【圓 通】の筆跡

茅ヶ崎の史跡から筆跡を見てみよう!

開運筆跡診断コーチの坂井日出夫です。

今日は郷土の史跡の筆跡第2回目です。今回も私の友人で、茅ヶ崎の歴史研究家であるH氏から大山街道沿いにある石碑、歌碑、句碑、書碑を撮影して送ってくれた「茅ヶ崎の白峰寺」に保存されている「松平定国公の書【圓通】」筆跡診断します。どうぞご覧になってください。

沢山ありますので、少しづつご紹介していきます。

②松平定国公の書(白峰寺)

   観音堂               動物納骨堂

                    松平定国公の書

松平定国公伊予の国松山藩第9代藩主で、江戸幕府8代将軍徳川吉宗の孫にあたる名君です。

天明元年(1781年)5月24日、定国公百衣観音を礼拝され、同年5月30日に『圓通』の2字を賜りました。

この『圓通』の書が保存されている「白峰寺」「百衣観音像」が安置されている白い観音堂が特徴です。さらに動物愛護の寺としても近隣では有名です。私の家で飼っていた猫ちゃんもこの白峰寺で供養、安置されています。

庭園内には猫が沢山います。猫ちゃんは人懐こく、とてもかわいいのがいます。そして池には鴨と鯉が仲良く暮らしています。癒しの場でもあります。

それでは『圓通』について少し説明しましょう。

「えんずう」と読むんだそうです。最も「えんつう」でもよいのですが、仏教で、すべてにゆきわたって妨げのない境地をいう。「周円融通の略」。仏・菩薩の悟りの世界。

知恵によって悟られた絶対の真理は、あまねくゆきわたり、その作用は自在であること。また、真理を悟る知恵の実践。このように解説されています。

それでは『圓通』の書の筆跡を診断しましょう。

筆跡特徴からみられる人物像

《筆跡特徴》:《人物像キーワード》

・転折丸形:明るい、進取の気性、融通性

・はね強型:粘り強い、責任感、意志が強い

・弘法型 :安定繁栄、存在感

・深奥行型:懐が深い、大物、

・大弧型 : 大人物、寛大で努力家

【松平定国公の人物像】

育ちの良さがまず角の丸い字に表れているようです。奥行きの深い字には大物相が感じられます。

はねがとても強く、困難な状態にあってもめげない意志の強さが感じられます。おそらく8代将軍の徳川吉宗の孫とはいえ、徳川幕府の安定繁栄に尽力したのではないかと思われる筆跡が「弘法型」という末広がりに書かれた『圓』という字に表れているようです。

48歳の人生だったそうですが、負けん気の強さも感じ取れる奥深い、強い意志のこもった筆跡であると感じました。

今日は郷土の史跡の筆跡『松平定国公の【圓通】』を筆跡診断しました。

次回は「西光寺」の石碑『徳本名号塔』を紹介します。独特の書体です。次回もお楽しみにしてください。

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